季節より早く巡るオタク業界に思いを馳せる

※(12/30)誤字脱字がひどかったので追記修正しました。(これだから酔っぱらいは…)皆様良いお年をお過ごしください。

 

ご無沙汰しております。

 

このブログを始めた時は「自粛期間だからオタク活動が捗る♡」とか「私もついにテレワークデビュー?!」とか思っていたけれど、業種もあるだろうけれど、特に自粛もテレワークも無くいつも通り馬車馬の様に働く一年でした。

とかなんとか2020年を振り返るための記事を書きたかったわけではなく。(今年も終わるけれども)

 

上にも書いた通り、コロナ自粛とか関係なく働いていたけれど、ブログを始めたこともあり、私は久しぶりにオタク活動に精を出した。(とかいって4月から更新していなかったが…) そしてとある作品にドハマリした。その作品自体は2年ほど前に世に出た作品だが、今期アニメ化したラップでバトルする某作品である。正直なことを言うとその作品が世に出はじめ一世を風靡した時からは気にはなっていたがオタクの第六感が「これにハマったらまずいぞ」と告げていたので避け続けていた。あと普通に仕事も忙しかった。しかし、結局沼に落ちてしまった。私なんてその程度人間なのである。

 余談だがその作品自体も、色々燃えたりしているのも知っているが私のような訓練された古のオタクは「まあそんなもんだよね~~~~!!」と思えるので不思議である。しかしながらいつも思うのだが女性向けの二次元作品って、公式や制作側の思慮の浅さやばくない?

 

さて、私はそんな某作品に今更ながらもドハマりし、久しぶりにオタク活動に精を出そうと思った。超絶ブラック企業に就職した私は社会の荒波にもまれまくり、オタク業に励む余裕をなくし、好きな作品やキャラがいても、愛でることも、pixivなどで検索をかけることも、しなくなっていた私がである。2年前そのブラック企業から退職して起業をし、相変わらず仕事に打ち込みすぎて社畜ではあるものの、オタク活動に励むくらいの余裕だって出来た。そうして夜な夜な二次創作を求め徘徊する姿は、さながら妖怪・萌えクレババアである。ところがそんな妖怪が二次創作業界をかれこれ10年ぶりに訪れたところ、ものすごくアップデートされており、呼吸困難に陥った。昨今の様々な技術の進歩に伴い、オタクジャンルも変化が起きていることは分かっていたが、久しぶりに自分がその渦中に飛び込み愕然としている。(10年以上前に同人活動していた古のオタクの戯言が以下続きます)前置きが長いうえに懐古厨な内容ですが、古のオタクが時代についていけない様をあざ笑ってください。

 

前提として、私自身が二次創作を世に公表しはじめたのは、かれこれ10年ほど前にになる(書いていて前のこと過ぎてつらい) それまでも夢小説・BL小説を個人的に書いたり、二次創作サイトを巡って楽しんだりはしていたが、2010年ごろに私はコー〇ーさんの某戦国ゲームのとあるカップリングにドはまりし、のめり込み、ものすごく創作意欲を掻き立てられ、その気持ちを抑えきれず、初めてサイトを作り二次創作を世間に発信するという行為をした。それまでの私は、私は自分の書いた文章をインターネットという大海に発信するということにものすごく抵抗があった。「こんな自分の妄想の塊のへたくそな文章、誰が読むんだ…」と思いっていた。自意識過剰だったのである。しかしそんな自意識を上回るほどに、「この萌えを発散したい」という気持ちが勝り、私はサイトを作った。結果、とても楽しかった。それまで自分で妄想を書き散らしているだけで起承転結もなく、それこそ書きたい事だけ書いて保存しているだけの文章だったが、サイトに載せるということを思って、物語をちゃんと完結させるということを意識するようになったことはものすごく成長だったなと思うし、何よりもやはり読んでくださる方の存在。自分の書いた己の萌えをつめこんだだけけのオナニー極まりない文章でも、誰かに読んでいただけるということはものすごく刺激になり、感想を頂けることは尋常じゃなく嬉しいものであり、励みにもなり、幸せだった。あと、このカップリングは自分しか好きじゃないだろうなあ…と思うドマイナーなカップリングにハマった際も、作品を公開したことで同志に会えたりして、それもとてもうれしかった。世に作品を公開することで、自分の妄想がより具体的な形をもっていくことを知り、私はものすごく二次創作を楽しんでいた。(でも今になって思えば、その某戦国ゲーム自体がそこまで大きいジャンルでなかったこともただただ楽しく過ごせた要因としては大きかったのかもしれないと思う。人気ジャンルは見る限り色々大変そうなので…) 

 

さて、以下戯言が続く。

まず、サイトを持たず、pixivに作品を公開するという変化。

これが私が久しぶりに二次創作業界を覗いて一番驚いたことだ。私が二次創作をしていた全盛期は自分のホームページで作品を公開し、検索サーチサイトに登録するのが主流だった。今はそうではない。pixivにアクセスし、検索ワードを入れれば誰もが自分の見たいものを見られるようにあなった。ある意味、誰もが恐ろしいほど簡単に、自分の見たい二次創作をみれるようになったということだ。

二次創作はある意味公になったのだな、と私は思った。pixivとは、ある種公向けのカテゴリだと私は思っている。それまで沢山検索除けをかけ、自分の作品を世に出ないようにひっそりと活動していた私のようなかつての同人界を知っている側として恐ろしい話である。なぜならあの頃は『二次創作は絶対に表に出してはいけないもの』だったからだ。でも、pixivというある意味誰でもアクセスが出来る場所に二次創作を公開する権利を、私達は得た。ということなのだろう。世の中はそれだけオタクに寛容になっているのだ。(これに関しては正直私みたいな久しぶりにこっち方面に戻ってきた人間には分からないのだが、あの二次創作へのアンダーグラウンド感はどこにいったの?そうやってやらなくても平気になったの?pixivもアンダーグラウンドなの?決してそうとは思えないのだが…。いまだに混乱中である)

 

もう一つは、タイトルがない作品が多い。

pixivを見ていると、作品の雰囲気に合わせたようタイトルをつけるのでなく『上腕二頭筋のすごい上司に迫られた話』というような"これがなんの話であるのか"というのを提示したタイトルがほとんどを占めている。これは一前TL漫画について熱く語った時と同様に、これだけ情報の溢れる世の中になっているので、いかに手っ取り早く楽しめるのかということが重要になっているのだと思った。

それが良いか悪いか、ということではなく、時代の流れだなと思った。私が二次創作に勤しんでいたころは、ものすごく詩的なタイトルをつけている二次創作が多かったし、なんなら、クリックしないと誰と誰のカップリングなのかもわからなかったし、□□□■←new! みたいな表記のされ方も多々あったし、カーソルを合わせて少し待つことではじめてどんな作品であるのかがポップアップで表示されていた。今になって思えばとにかく読み手に優しくない世界だったが、私達はそれでも全力で二次創作に挑んでいた。そう思うとpixivはものすごく作品を読む側に優しい。

 

もう一つ。みんな、次のジャンルいくの、早くない?ということ。

これまた懐古も甚だしい古のオタク感が丸出しなのだが、今回2年前に世に出た作品を後追いでハマって色々見ていると、皆様すでに別の最新の作品にハマっている。それ自体は別にいいんだけれど、そうなるとその前好きだったジャンルの作品は消してしまったり、何なら、〇〇のジャンルはもう更新しませんといってアカウントを消したりしているのだ。当時は今でいう他のジャンルにハマったからといって、アカウントを消す、というようなことはなかった。長年追いかけているサイトの管理人さんが他ジャンルにハマっても、そのうちこっちのジャンルも書いてくれるだろうな~と思ってホームページに日参していた。萌えの消費サイクルが早くなっている。それは正直業界全体に言える話なのであれだが。

 

最後に。あの当時のオタクって物凄くキャパが広かったんだな…ということ。

今のオタクがキャパシティが狭いと言いたいわけではないけれど、それにしても当時を思うと、今は住み分けだの地雷だのタグ表記の仕方だのなんだので何かにつけよくトラブルが起きている気がする。あの当時は、皆『自己防衛』していた。しかしこれだけネット社会が発達し、得ようとしなくてもいくらでも情報が入ってくる時代になってしまうとその自己防衛も難しいのかもしれない。誰もが気軽に自分の読みたいもの、得たい萌えを気軽に摂取できる反面、自分の趣味趣向に合わないものは排除するためには攻撃するしかないこともあるのだろう。別にそういったトラブルを肯定しているわけでないし、攻撃するのはどうかと思っている。なぜなら古のオタクなので。

 

 

だらだらと懐古厨前回な内容を書いてきたが、私個人としては、世間が二次創作を許容するのであればそれに関わるいろいろなルールの取り決めが緩くなることは別にいいと思っているが、しかしそれでも二次創作ってやっぱりセンシティブな領域と思っているので、世の中の流れや、曖昧に受け入れられているルールに関してはついていけないなと思うときもある。(Twitterとかそれこそ全世界に垂れ流しなわけだし…)その辺がもう世代間ギャップなのかもしれないが。だが、先日世を賑わわせた『二次創作へ呪いをかける』の投稿を読んで、この話って、ここ二次創作があまりにもオープンになりすぎたことが生んでいる問題なのではなかろうか、と思ってしまった。あの話にかかわらず、時代が変わり『二次創作は表層世界に決して持ち出してはいけないもの』というルールはもしかしたらあの頃よりは緩くなっていることによって起きているネガティブな面も沢山あるんだろうなと思う。けれどその分ポジティブなこともあるんだろうし、私もそのポジティブな部分を沢山享受しているので結局は気持ちの問題なのかなとも思ったりしている。

 

しかしたった10年で二次元や二次創作を取り巻く環境もここまで変わるとは。読み手の私は何にも変わってないのにな!!と息巻きながら本日もワインを二本空け、妖怪萌えクレババアとしてインターネットの海を泳ぐのであった。

TL漫画におけるタイトルの法則

TL漫画という文化は電子書籍の発展とともに育まれてきたと思う。

 

大手の電子書籍サイトの多くがここ数年で15周年を迎えるところを見ると、電子書籍という文化は15年前あたりから出てきたことが伺える。かくいう私もめちゃコミック、まんが王国に10年ほど前から登録しているが、私が登録した当時は電子書籍はマイナージャンルであり、TL漫画というジャンルはそこまで確立されていなかった。ように思う。どちらかというと、ハーレクインの方がメジャーなイメージがあった。

 しかし電子書籍が一般的となった今TL漫画は超巨大ジャンルだ。TL漫画初のアニメ、シチュエーションCDが多くは出ている。何があった。

 私が思うに、電子書籍は性を語ることがタブー視されがちな日本社会において、誰もが気軽にエロに親しむことのできるツールなのだと思う。そして性の話題がタブー視されるのは圧倒的に女性の方が多いと思っている。私のような奇特な女性は昔からAVを見ることもエロ漫画を読むことも抵抗がなく、問われれば全然好きなAVシチュエーションも答えていたが、ある時気付く。普通は、そうはいかない。

そりゃ女性同士の飲み会では彼氏のセックスがどうだのちんこが小さいだの前戯が長すぎるだのそういう話が赤裸々に語られはするが、それはあくまで、”自分の身に起きた話”をするにしかすぎず、男性のAV談義のようなものはあまりないし、なぜか女性は性的な漫画や映像を搾取しないというような風潮が男女問わずあるような気がする。しかし、TL漫画のヒットを見る限り、女性だってエロを読みたいときは間違いなくある。

 

だからこそ、電子書籍という他人の目を気にすることなく購入し楽しめるツールの中で、女性は思う存分エロを堪能することが出来るようになり、TL漫画というジャンルは拡大して言ったのだろうと思う。

 さて、そうやってTL漫画の歴史?をたどっていると、色んな事を感じる。

そのうちの一つが、TL漫画におけるタイトルが占めるウエイトの大きさである。

 

現在のTL漫画は内容に察しが付くようなタイトルがつくのが一般的になっている。(男性向けも大いにそうであるけれど) あと大抵『~』括られたサブタイトルがある。しかし、私が振り返る限り、ある時期までTL漫画のタイトルというのはそんなに露骨なものでなかった。言ってしまえば普通の少女漫画と同様の、物語の中のキャッチフレーズ的なものがタイトルになっていたり、一見分からないけど本編を読むとあ~そういうことかあ、というような抽象的なものが多かった。

しかしそれこそ電子書籍が世に広まり、人々がエロを求めて夜な夜な徘徊するようになったころから、如実にタイトルから内容が憶測できることが増えていった。これは大変興味深いなと思われる。電子書籍というのは紙媒体と違い、表紙や帯に惹かれてなんとなく手に取って読んでみる…というようなことはない。「目の前にダイレクトに現れなければ永遠に読まれない」のである。つまり、検索して引っかかること。それが第一なのだ。タイトルの美しさや響き、「これどういう意味なんだろう?」と内容を想像させることは必要ない。ダイレクトに内容が分かり、検索すれば容易に引っかかるようにすることで、確実に顧客を取り込んでいく。これはラノベでは使われていた手法であるが、漫画界に浸透したのは電子書籍が広まってからだと私は思っている。

 

さて、そんな3秒で内容が分かるTL漫画のタイトルの法則について分析していきたいと思う。

 

1.ヒーローのカテゴライズ"がタイトルで分かる

これは大変に重要なポイントである。『年下彼氏』『上司』『社長』『消防士』『後輩』『幼馴染』。ヒロインにとって相手の立ち位置がタイトルに含まれる。更にそこに”属性”が入る。『優しい』『ドS』『ツンデレなどなど。これは初期から現在まで変わらずある風潮だ。あらすじを見なくても主人公たちの関係性やヒーローの性格が分かる。「この人はどんな人だか分からない…」「読んでいくうちに見えていく彼の内面…」なんていうのは必要ない。分かりやすさ。一にも二にもそれなのである。

しかしこれは、私達が相手との関係性・属性を重視してシナリオを選ぶという側面があるということを逆手に取られている。そうなのだ。オタクというのはカテゴライズが大好きだ。遥か昔より『幼馴染萌え』『年下好き』『ドMがたまらない』という風に萌えは語られてきた。電子書籍サイトで、私達は自分の好きな関係や属性を検索欄に打ち込むだけでよいのだ。そうすれば読みたいエロが読める。何て便利な時代…!

 

2.シチュエーションが推察できる

しかし私達はある時はたときがつく。『クール 幼馴染』と検索をかけただけで、何百件ヒットすることに…。私達はその中で自分が読みたいシチュエーションを探していく作業をすることになる。骨の折れる作業だ。エロを読む気が損なわれる。そのためかある時期よりTL漫画はタイトルからシチュエーションが推察できるものに進化していく。『エステ』『深夜のカラオケ』『お仕えする』『誰もいないオフィス』『同居』『満員電車』など、ヒロイン達がどういう状況に置かれているかがタイトルに入っているものが増えていく。『鬼上司と婚約者のふり?!』『最悪幼馴染と体育館倉庫に閉じ込められて…』などといった、もう読む前から何があるか起きるのか想像がたやすいものがランキングを牛耳っていく。これもまたニーズに確実に応えるための確実な手法であると思われる。

 

 3.流行りを抑える

これは私たちのニーズというよりはビジネスとして重要なポイントだ。これは正直言うと読み手は仕掛ける側に翻弄されているような気もするのだが、一つ流行ったジャンルの漫画があると、それに追随して似たような漫画が乱発される傾向がある。私が振り返る限りでも、やたら三角関係物が続く時期があったかと思えば、盗撮とか無理やりとかの漫画が増え、そのあとは執事、ヤクザ、それが収まったかと思えばオネエ系…と、電子書籍サイトのランキング上位には同じようなものが溢れかえる。最近は上司/同僚/後輩というようなオフィスラブが流行りなんだろうなと感じている。

 

4.性的側面をタイトルに打ち出す

ここ最近顕著に増えているなあと思うのが"性的側面をタイトルに打ち出す"ということである。『大きい』『絶倫』『超絶テク』『性欲が凄い』 これらは今めちゃコミックの最新TL漫画ランキング20位くらいまでをざっと見て実際にタイトルに入っていたものである。つまり、最近は絶倫の超絶テクが求められている、ということだ。いや現実で実際やられたら困るが。これは草食系が世に定着し、恋愛をしない人が増えている中、ガツガツ責められたい女性が多いということの表れなのかもしれない(適当)

 

5.ヒロイン目線、もしくは相手目線の一言が入る

最後になるが、これも大きな特徴だと思う。『私、感じちゃう』『俺を満足させてみろ』など、どちらかの視点での一言が大抵付け加えられている。紙媒体でいうところの帯にあたるのかもしれない。 この一言よりTL漫画界は『ヒロイン全力投球系タイトル』『状況を詩的に表現する系タイトル』などのジャンル分けが行われているといっても過言ではない(嘘です) 

 

 

さて、以上の5つがTL漫画におけるタイトルの法則である。ここから導き出された今最も売れそうなTL漫画のタイトルは

『絶倫上司の超絶テク!深夜のオフィスで濃厚プレゼン~俺に判子を押させてみろ~』

だと思うので各出版社の皆様よろしくお願いいたします。

 

改めて思うけれど、TL漫画はキャッチーだ。しかし、分かりやすさと引き換えに、情緒が損なわれている気がしてならない。TL漫画に掛かれば、私のバイブル少女漫画、ガラスの仮面だって『敏腕社長とイケメン俳優に迫られて~揺れ動く私のガラスの仮面~』ということになる。絶対読みたくない。でも、分かりやすい。情緒よりも大事なものが時としてはある  そうエロだ。AVのタイトルだって死ぬほどわかりやすい。つまり、エロにおいて"わかりやすさ"が何よりも重要だ。現代社会は全体的にわかりやすいものを好む傾向にあり、複雑で難解なもの/深く考察しないといけないものというのは受け入れられづらくなっていると古のオタクとは思っているのだが、エロ文化においては今も昔も変わらず、分かりやすけりゃいいんだなと思う。しかしこの文化はエロゲーには適応されておらず、エロゲーという分野の独自性を感じる。不思議だなあ。そもそもエロゲーというジャンル自体が時代錯誤になりつつあり、エロは分かりやすく手っ取り早く摂取できるかどうか、が全てになってきている気がする。エロゲの良さってエロだけじゃなくて、全年齢では描けないドロドロさや奥深さがあると思っているのでこれからも頑張ってほしい…と思いつつ今日も私は電子書籍サイトの検索欄で『ツンデレ 年下 プール』『クール 獣人』と打ち込むのであった。

 

さて、酒を飲みながらランキングを眺め、ありえないタイトルを見てゲラゲラ笑うのも趣味なのだが、誰にも共有できなかったのでここでここ最近のお気に入りを紹介させていただきます。(ちなみにタイトルがツボなだけで実際読んでない作品もあります)

 

・俺を勃たせてみろよ~私の上司は加減を知らない~

ジャンル分けの中では『男性の上から目線系タイトル』に分類される。特に勃たせたくないんで帰らせてもらってよいですか?この漫画はめちゃコミックのあらすじが大層頭が悪そうで笑う。漫画自体は面白くて個好きです。

 

・上司がゴムを咥えたら~二人の距離は0.01mm~

咥えたら…咥えたらなんなの?!と、分かるようで分からないタイトル。0.01mmと、誰がうまいこと言えといったのか。

 

・部長の夜テクが凄すぎて腰が浮きます疼きます

まさかの畳みかけるスタイル。ちなみにこの作者さんは言葉攻めがうまい。

 

・合コン相手は肉食警官?!~26歳処女は捕らわれたい~

読んでいて別に捕らわれたいわけではないのでは?と思ってしまう。あと肉食というより、合コン相手は優柔不断?! タイトルと内容の不一致が秀逸。

 

・3回イくまで寝かせねえ~元ヤン警察官は一途で絶倫?!~

4回目は寝てもいいのだろうか。

 

・このヤクザ、インテリぶったケダモノ。~股を開いて俺を誘え~

タイトルを見る限り、どのへんがインテリ?

 

ちなみにここ1、2年でのベストワンタイトルは『俺の上腕二頭筋、エッチな目で見てたでしょ? (Clair TL comics)』です。もう長らく不動の一位。これを超えるインパクトのあるタイトルの漫画にまた出会いたい。

 

節子、それ獣人やない。人間や。

おにいちゃん、なんで獣人物なのにすぐ人間に戻ってしまうん?

 

私は獣人が大好物である。世間的にはケモナーともいうのだろうけれど、私が好きな獣人っていうのが非常に範囲が狭いのでケモナーを名乗っていいものなのかイマイチ自信がないまま今に至る。人外も勿論好きだ。仮面をつけ顔を隠している人も好きだ。FF9のクイナ、ニーアレプリカントの6号、三國無双魏延龐統など愛してやまないが、今回は獣人に限って話を進めていく。

 

FF7のXIII 、FF10のキマリ、BLEACHの狛村隊長、幼いころから数々の獣人に心を奪われてきた。誰にも理解してもらえなかった。私が中学生のころ、BLEACHは空前の大ブームだったが、うっかり「狛村隊長が一番好き♡」なんていった日には言論弾圧にあうと思い、自分の心を偽ってきた。当時人外・獣人というのは「物語にちょっとした彩を添える存在」という空気があった。彼らは、物語には重要だけれど恋愛対象にはならない。クラウドティーダ日番谷冬獅郎には適わない。世の中結局顔。顔である。私は泣いた。男性向けならまだしも、女性向けで獣人が脚光を浴びる日なんて来るんだろうか。ショタ萌えと同じくらいの熱量で獣人萌えが語られる日がくるんだろうか。そう思いつつ生きてきたが、数年前から獣人・人外というジャンルは少しずつ市民権を得てきたのか、少女漫画で人外や獣人が出てくるようになった。人外漫画で有名どころで言えば魔法使いの嫁 1巻 (ブレイドコミックス)などだろうか。ちなみに人外って大変に幅広いと思うんだけれど吸血鬼やら妖怪やらというのは個人的には好みではない。獣人も耳だけは許せない。かつて十三支演義 偃月三国伝1・2 - PS Vitaというゲームが天下のオトメイトさんから発売され、猫耳の男性が沢山出てきたのだが、まったくそそられなかった。私個人的には「人間の姿をしたものに人外/獣人要素が加わる」というのは萌えの対象にはならない。耳もしっぽも、つけるだけなら私でもできる、需要は置いておいて。逆に、ピ○サーの某動物の映画のような、喋る動物達がメインの世界というのも、微妙に萌えの対象とは違う。あくまで『人間の中に異形なものがいる』というところに意味があるのだ。

 

 

 

 

3、4年程前、Twitterで流れてきた 獣人漫画が私の目に留まった。

贄姫と獣の王 1 (花とゆめコミックス)

贄姫と獣の王 1 (花とゆめコミックス)

 

は…花とゆめ?!あのガラスの仮面の?!パタリロの?!フルーツバスケットの?!桜蘭高校ホスト部の?!あの天下の花とゆめ様から獣人漫画が出たの?!?!じ、時代が私に追い付いてきた… ありがたや…ありがたや…と思って1巻を読んだ。

 

 

すぐ人間に戻った。

 

 

 

時同じくして、また人外の漫画が話題になった。

 

花とゆめ様、空前の人外物ブーム…ドラゴンは大好物だよ…と思いつつ1巻を読んだ。 

 

蒼竜の側用人 1 (花とゆめコミックス)

蒼竜の側用人 1 (花とゆめコミックス)

 

 

 

 

 すぐ人間に戻った。

 

 

 

 

…………

 

 

何故、どうして、人間に戻ってしまうんだろう。決して展開や漫画家さんを批判したいわけではない。でもなぜその姿のまま物語が進んでいかないのだろう。

 

私が仮に漫画家だとして、獣人を愛してやまない身だとして、獣人漫画を描くとして、人間に戻そうって発想は絶対浮かばないと思う。そんな時、担当さんが言う。「獣人のままだと人気出ませんよ。呪いが解けるとイケメンに戻るようにしましょう」「いやでもちょっと待てください山田さん!獣人と人間、姿かたちの違う者同士が惹かれあう、そこにこそロマンがあるんですよ?人間戻ってしまったらただのどこにでもある普通の漫画と一緒じゃないですか!獣万歳!」「ですが絵面的に少女と獣って見栄えとして今一つだと思います。美女と野獣だって最後は魔法が解けて人間に戻るんですから」「いいえここは私の拘りとして譲れません!」「そのままじゃ絶対受けませんって。掲載順位下がったら打ち切りですよ?」

 

……仕事をとるべきか、己の萌えをとるべきか、それが問題だ。(決して漫画さんを批判しているわけではありません)

 

"なぜ獣姿はかりそめの姿であり、人間に戻るのか"というのは私達…特に女性間では上記に名前を出した『美女と野獣』という言わずも知れた古典的名作の存在が大きいと思う。あの作品は"魔女の呪いで王子が醜い獣の姿に変えられ、愛の力で元の姿に戻る"ということが描かれており、それが異形の者との恋愛におけるステレオタイプとして確立されているように感じる。勿論その根底にあるのは「大事なのは外見じゃなくて中身だよ!」という教訓めいたことなのだろうけれど、それを描くためのフォーマットとして"人ならざる者"というのは大変にわかりやすい。何せ見た目が人間ではないのだから。また、恋愛物語を描く上での障害として、獣人や異形なものというのは(それが当たり前であるという世界観では別として)受け取り側が何が問題であるかというのが明快である。私の大好きなBLEACHの狛村隊長を例にとってみても、獣人であるがゆえに人から疎まれ、顔を隠して生きてきた、というエピソードがあり、読み手は狛村隊長の苦悩や葛藤を想像しやすい。 もし仮に、同様のエピソードが日番谷冬獅郎で語られたとしても「でもお前顔が良いし美人でおっぱいの大きい部下がいんじゃん」で済んでしまう。(周囲に疎まれていた、みたいなエピソードは日番谷冬獅郎でも語られていたのであれだが)(やたらBLEACHを例に出すのはジャンプラで48巻まで無料!で再度読み直したからです)(東仙vs狛村・檜佐木戦最高過ぎない???)

BLEACH 62 (ジャンプコミックス)

BLEACH 62 (ジャンプコミックス)

  • 作者:久保 帯人
  • 発売日: 2014/03/04
  • メディア: コミック
 

つまりまだまだ獣人というのは物語の為のスパイス、恋愛成就の為のハンディキャップの一つにしか過ぎないのだ。なんたることだろう。もっと軽率に、獣人萌えを語りたい。「狛村隊長の毛でモフりたい~」とか「エリアスさん骨ばってて最高~」とか言いたい。令和も二年目、そろそろそんな時代になってもいいものだと思います。ちなみに私は獣人物を読むときそういう「人と獣、違う種族の葛藤…」とかそういうこと一切気にしないで読んでいる。ただただ獣人や人外のビジュアルが好き。それだけである。だって萌えってそういうものじゃない??

 

 

さて、そんな中、最初から最後までちゃんと獣人で恋愛していた漫画。

獣人が当たり前のように存在する世界が舞台のTL漫画。人間と獣人は塀の外と中に分かれて生活している。ひょんなことからヒロイン・花は塀の内側、獣人たちの居住区に入り込んでしまい、そこで出会った獣人サナティと恋に落ちる…という話。花ちゃんは処女のはずなのにとんでもなくエロく、コン○ームを口で開けられるほどのテクニシャンであり、読んでいるこちらが花ちゃんの通常時とのあまりのギャップに戸惑いつつも、獣人物としては完璧な漫画だった。花ちゃんは最高に良い子だしサナティさんは男前だし、エロだけでなく獣人と人間の共存という重いテーマも描かれているし、何より人間にならないし、大変お腹一杯になれる漫画でした。最後が何か尻切れとんぼというか、少年漫画で言うところの「俺たちの戦いはここからだ!」みたいなところで終わってしまったのが非常に残念だったのですが、人間に戻らなかったのでプラス百万点です。かみさまありがとう。

 

 

  ちなみにまたもやTL漫画ですが、獣人物は最近これを読んでいます。

ヒロインがわりとアホの子なんですが、お花ちゃん以来の獣人物きたーーーーーーーー!!!と思っていたら

 

 

 

人間に戻った。

 

 

 

 

もう何も信じられない…

 

ただこの漫画はヒロインが『獣人の姿の方が良かった』という思いがそこはかとなくあるみたいですのでそこに一抹の望みをかけていきたい。

ビールはコスパが悪い

オタク十八年生です。

 

社会情勢もあり、自宅勤務日が増え、それに伴いオタク活動をする時間が増え、もともとやっているゲームブログを更新したりもしていたのですが、それ以外のオタクごとを書く場所があると楽しいんじゃないかなと思ってはてなブログをしてみました。登録自体は2016年にしてたんですが使わずにいたやつを引っ張り出してきました。それにしてもここ5年ほどの時の流れ早すぎて体が追い付いてないね??

 

趣味のこととか趣味のこととかゆるゆる書いていこうとおもいます。あと、当ブログはアフェリエイトをする予定は一切ないです。記事内にアマゾンリンクを貼っているのはよそ様のブログを見て見栄えが良くていいなあ~を思ったからやっているだけで他意はないです。

大抵酒を飲ん書いてるので内容が無いよう~!っていうことに関してはご容赦ください。